|12坪の町家|
House in Kyoto-City
所在地:京都市
用途:専用住宅/新築
構造:鉄骨造 地上3階+PH
敷地面積:46.38㎡
建築面積:36.99㎡
延床面積:113.26㎡
構造設計:アスコラル構造研究所
location:Kyoto Japan
use:residence
structure:Steel‚3+PH stories
site area :46.38㎡
building area :36.99㎡
total floor area :113.26㎡
structure design:Ascoral engineers‚inc.
photo : Tomoki Hahakura
京都市内の住宅密集地域に建つ14坪程の小さな敷地の小さな家。
この小さな家は、「楽しむ」、「生活」、楽しみと生活を「つなぐ」と、それぞれ意味のあるBOXを積層したシンプルな構成。敷地は北側前面道路、三方は隣家に密接。しかし、南側の一部に隣家との小さなズレがあった。「つなぐ」BOXを配置した2階はそのズレから自然光を、また高い天井と内装仕上げの高明度化により光の入らない北面の開口部の昼光率を高める事で、優しい明るさが降り注ぐ空間ができた。「つなぐ」BOXを最も居心地の良い空間とする事で、3つの機能を循環させながら、小さな空間を無駄なく大きく使う事で、視覚的な広がりと意識的な快適性が生まれた。
小さな空間を、大きく使うには、色々な物事を整理しなくては成り得ない。
整理は消去ではなく、優位性であると考えた。現在必要なものと、未来に必要になってくるかも知れないもの。「かもしれない」ものは、それを出来る準備だけをしておけば、決して現在には必要がなく、現在の空間がその分広がる。その整理の積み重ねが、今後の生活において継続できれば、長年、小さな空間を、大きく使えるのではないかと考えた。