|愛光みのり保育園|

Nursery School in Kizugawa City 

所在地:京都府木津川市 

用途:保育園/新築 

構造:鉄骨造 地上1階 

敷地面積:3005.01㎡ 

建築面積:1231.58㎡ 

延床面積:1139.58㎡ 

構造設計:満田衛資構造計画研究所

location:Kyoto Japan 

use:Nursery School 

structure:Steel‚1story 

site area :3005.01㎡ 

building area :1231.58㎡ 

total floor area :1139.58㎡ 

structure design:MITSUDA eisuke

photo : Tomoki Hahakura 

 

​​|背景|

京都府最南端である木津川市に位置し、爽やかな風と山々を袖で密に感じる高台に立地する。土地区画整理事業により新たなまちづくりに着手している地で、新たな住人を迎えるべく先行して建つ、最大定員200名の回廊型平屋建て保育園。

敷地は、北面に17m道路を挟み大学誘致予定地、東面は10m歩行者専用道路を挟み小学校建設予定地。南・西面は6m道路を挟み住宅予定地が広く続く地である。未完成な周辺環境に先行して建つため、形態的にも機能的にも、投資的な配慮が必要になった。

|主旨|    

全体の形態は、近隣に与える圧迫感を軽減させるため、境界フェンスを無くし道路との境界を透明化し、周辺の建物より高さを抑える事で、住宅地に深く沈み込ませた。また、園児の声や目線、園庭からの砂誇り、トイレからの臭い等、保育園を運営していく上で苦情に発展しやすい事柄に対しては、建物内で完結できるように、回廊型とし全てを包み込んだ。境界になる外壁には縦に大きく開口を設けず、目線より上のハメ殺しスリット開口のみとし配慮した。その反対に、回廊側には屋外園庭に向けて全開放できる開口部とし、内的開放空間とした。

保育空間は100Φの鉄骨無垢柱で構成し、受け入れ人数の流動性に対応するため間仕切り壁を無くし移動家具とする事で、建築に縛られない自由さを持たせた。また、四周のスリット開口と屋外園庭に向けての全開口により、視線の「抜け」を多くつくる事で、園全体の透過性が高まり、互いの目の届く幅が増え、園児たちへの見守り性が高い安心できる場となった。

見守られる保育空間は、大人である保育士たちにとっても同様であり、個人への過度な負担の軽減にもつながり、より機能的に園内の視線を循環させ安全性を高める。

「安全性」と「住宅地に永く根付く」ための配慮を建築形状に溶け込ませた。